【火災保険】申請方法を分かりやすく解説!

正しい家計管理
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火災保険は、家を所有する人にとって重要な保険の一つです。

火災保険には、建物保険家財保険があります。

これらは、各保険会社が販売している保険内容や契約者の方が選択される内容によって異なりますが、主には、次のような事故による損害が補償されます。

・火災・落雷・破裂・爆発
・風災・雹(ひょう)災・雪災
・水災
・水漏れ
・盗難
・破損・汚損等

万が一火災などの被害が発生した場合に、補償金を受け取ることで、再建や修理などに必要な費用を補うことができます。

火災保険は、ほとんどの人が加入するものですが、活用方法を知らずに補償の対象となる損害があった場合でも申請していないのが現状です。

本記事では、火災保険について詳しく解説していきますので、今ご自身が加入している火災保険の補償の対象を把握し、対象になりそうな損害があれば、忘れずに申請しましょう。

火災保険申請について

申請の流れ

火災保険の申請の流れは、次のようになります。

1、被害状況を確認する
2、加入している保険会社に連絡する
3、修理・リフォーム会社に連絡・見積もり依頼する
4、申請書類を作成する
5、鑑定人による現地調査
6、修理を依頼する

1、被害状況を確認する

まずは被害状況を確認しましょう。
申請の際は証拠となる情報が必要なため、破損箇所の写真を撮っておきましょう。

屋根など高所の被害状況の確認は危険なため、火災保険の申請に詳しいリフォーム会社や工務店などに、調査を依頼しましょう。

2、加入している保険会社に連絡する

被害状況を確認し、写真を残したら保険会社に連絡します。
保険証書を用意した上で、事故・災害の日時や場所・被害状況などを伝えましょう。

連絡をすると火災保険申請に必要な書類を郵送してもらえます。

3、修理・リフォーム会社に連絡・見積もり依頼する

修理・リフォーム会社に連絡し、被害部分の修理に必要な金額を見積もりしてもらい、見積書を作成してもらいましょう。(このとき被害箇所を調査してもらい申請対象になるか判断してもらいましょう。)

この見積書は、保険会社へ提出するので、無くさないように保管してください。

4、申請書類を作成する

保険会社から郵送された書類の項目に沿って、必要な内容を記入しましょう。

提出の際には、修理・リフォーム会社から受け取った調査報告書・見積書に加えて、被害の証拠となる写真を添付します。(提出書類によって、給付額が変わってしまうのでなるべく正確な情報を心がけましょう。)

5、鑑定人による現地調査

保険会社に申請をすると、保険会社から依頼された鑑定人が被害状況の現地調査に来ます。

ただし、申請金額が小さかったり、被害が明らかな場合は、鑑定人が来ないで申請が通るケースもあります。

申請書類に不備があった場合などは鑑定人が来やすいので、しっかりとした書類を提出することを心がけましょう。

6、修理を依頼する

無事給付金を受け取れたら、見積もりを依頼していた修理・リフォーム会社へ修理を依頼しましょう。

何度使っても保険料は上がらない

一般的に保険の契約期間内であれば、火災保険は何度でも申請できる上、その後の保険料が上がることはありません。

また住宅購入時や賃貸契約の際に、特定の火災保険を勧められても、必ずしもその火災保険に加入する必要はなく、ご自身で自由に選択できます。

給付金の使い道は自由

給付されたお金は、申請した箇所の修理や修繕以外に使っても問題ありません。(一部保険会社によっては、制限されることがあります。)

被害によって居住できなくなってしまった場合に、一時的な生活費としての活用も可能ということです。

しかし、一度申請した破損個所を修繕せずに、再び給付金を申請することはできなので支払われた給付金は可能な限り、破損箇所の修繕費用に当てましょう。

申請に必要な書類

火災保険の申請に必要な書類は、保険会社によって異なりますが、一般的には以下のようなものが必要となります。

・保険証券
・給付金請求書
・被害状況の確認書
・被害物の評価書
・支払い口座の登録書

・保険証券

保険契約書に記載された保険証券。

・給付金請求書

火災保険会社が発行する、給付金を申請するために必要な書類。

・被害状況の確認書

火災によって発生した被害状況を確認するための書類。一般的には、警察署の火災報告書や、消防署の消防操法記録書などが該当する。

・被害物の評価書

被害物の評価を行うための書類。一般的には、建物や家財の修理見積もり書、被害物の写真、補修・修復に必要な許可証明書などが該当する。

・支払い口座の登録書

保険金の支払い先となる口座を登録するための書類。

以上が、一般的に必要とされる書類ですが、保険会社によって異なる場合があります。また、必要な書類については保険会社が指示する場合もありますので、事前に保険会社に確認することをおすすめします。

申請を成功させるコツ

火災保険の申請を成功させるためのコツは以下の通りです。

1、保険契約書の確認
2、細かい情報の提供
3、迅速な申請
4、担当者とのコミュニケーション
5、適切なサポートの利用

1、保険契約書の確認

火災保険の保険契約書をよく確認しておくことが大切です。保険金の支払い条件や補償範囲、保険金の額などを事前に把握しておくことで、必要な書類を収集することができます。

2、細かい情報の提供

保険会社に対して必要な情報を的確に提供することが重要です。被害物の詳細な状況や火災の発生時刻、発生原因、火災現場の状況などを正確に伝えることで、保険会社は適切な評価を行い、補償金の支払いをスムーズに進めることができます。

3、迅速な申請

火災保険の申請はできるだけ早急に行うことが重要です。保険会社によっては、申請から一定期間内に火災発生の届出をすることが必要な場合があります。適切な期限内に届け出ることで、保険会社の対応も迅速に進めることができます。

4、担当者とのコミュニケーション

保険会社の担当者とのコミュニケーションをスムーズに行うことが大切です。担当者の指示に従い、必要な書類を提出し、適切な情報を提供することで、保険金の支払いをスムーズに進めることができます。

5、適切なサポートの利用

火災保険の申請は、保険金の支払いを受けるための手続きが必要となります。必要な手続きや書類の提出などについては、保険会社や専門家のサポートを利用することができます。適切なサポートを受けることで、申請の成功につながることがあります。

まとめ

火災保険は、火災などの自然災害や事故によって生じる被害に備えて加入する保険であり、被害に応じて保険金が支払われ、被害を最小限に食い止めることができます。

保険料は、建物や家財の価値や場所、地震保険の有無などによって異なります。また、保険金の支払い額や支払い条件なども契約内容によって異なります。

申請には、被害の詳細な報告や必要書類の提出、保険会社との適切なコミュニケーションが必要であり、申請が成功するためには保険契約書の確認や情報提供の正確さ、迅速な申請、適切なサポートの利用などが重要です。

火災保険は、災害に備えたり賃貸物件の修繕に充てて退去費用を抑えられる可能性があるので、是非この機会に現在加入している火災保険を見直してみてはいかがでしょうか。

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